秋の旬といえば「秋刀魚(さんま)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
さんまは夏から秋にかけて店頭に並び始めますが、さんま(冷凍)やさんま、新さんまなどの異なる表記を目にすると思います。
これらは何か違いがあるのでしょうか。
冷凍さんまと新さんまの違い、さんまの美味しい食べ方を紹介していきたいと思います。
新さんまとは
新さんまとはその名の通り、その年に新しく採れたさんまのことです。
その年に採れたさんまを冷凍してストックしておいたものが、翌年の冷凍さんまとして市場に出回ります。
つまり、新さんまとは今年のさんまで、冷凍さんまは前年のさんまなのです。
冷凍さんまとの違い 【味】
採れたての新さんまと冷凍のさんまとでは味の違いがあるのでしょうか
冷凍のさんまでも脂が乗っているものもありますが、やはり一度冷凍してから解凍すると品質は低下して味は落ちてしまいます。
また、新さんまでも秋になるにつれて痩せてきて味も落ちてくるので、夏のうちに出てくる新さんまが脂が乗っていて一番美味しいと言えるでしょう。
この味の違いは値段にも大きく影響してきます。
冷凍さんまとの違い 【値段】
次に値段の違いについて見てみましょう。
冷凍保存されたさんまは季節を問わず安定して供給することができ、値段も1尾150円から200円ほどで手に入ります。
これに対して新さんまは、時期によって10倍も値段に差があるので驚きです!
7月に漁が解禁された直後は、漁に出れるのは小型の船に限られるため、北の海で採れ脂の乗ったさんまに、なんと1尾1000円の値がつくこともあるのです!
8月以降、大型漁船での漁も解禁され始めると、さんまの値段は300〜150円程に落ちてきます。
秋になるにつれ南下してくるさんまは次第に痩せていき、値段も100円から150円程で買えるくらいに落ちてきます。
夏のうちは高級魚ですが、秋が来ると、やっと大衆魚と呼べるくらいの値段に落ち着きます!
体に良い?さんまの栄養
さんまには体に良いとして注目されているDHAやEPAが豊富に含まれているのです。
DHAはマグロや青魚などに多く含まれ、脳の認知機能に効果があるため老化防止やボケ防止に期待されています。
EPAはサバやアジなどの青魚に豊富に含まれ、血液をサラサラにする効果があるため、脳梗塞や心筋梗塞の予防や、がんやアレルギーを予防する働きもあります。
その他にも、さんまには鉄分、カルシウム、ビタミンなどが豊富に含まれるので、貧血予防や美容、健康にとても効果があるのです!
塩焼き派?それとも…?
やっぱりさんまといえば塩焼きですよね〜!
香ばしく焼けたさんまに大根おろしと醤油を少し…
よだれが出てきそうですが、他にも美味しい食べ方があるのをご存知でしょうか?
それは、「さんまのお刺身」です。
脂の乗った新さんまのお刺身を生姜醤油で・・・絶品です!!
お刺身は新鮮な魚の方が美味しいですから、食べるなら冷凍のさんまではなく、採れたての新さんまが良いでしょう!
秋の味覚「新さんま」を冷凍のさんまと比較しながら紹介してきました。
さんまは「秋刀魚」の名の通り、刀のようにピンと張りのあるものを選ぶと間違いないでしょう。
年によっては不漁により新さんまの値段が高騰するなんて事もニュースで見たりしますが、
美容にも健康にも良い、そして何より美味しいさんまをたくさん食べたいですね!
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